不動産投資に向いている人の特徴|失敗する人との違い

不動産投資は、株やFXのように画面の前に張り付き、秒単位の値動きに一喜一憂するような性質の投資ではありません。一度仕組みを作り上げてしまえば、毎月決まった日に家賃が振り込まれる「不労所得」に近い性質を持っています。そのため、「誰でも簡単に、寝ていても儲かる」というイメージを持たれがちです。

しかし、ここで断言します。不動産投資には、明確な「向き・不向き」が存在します。
不動産投資の正体は、金融投資(ペーパーアセット)ではなく、入居者という人間を相手にし、不動産会社やリフォーム業者、銀行といった無数のステークホルダー(利害関係者)を動かして利益を生み出す「ゴリゴリの泥臭い事業(ビジネス)」です。そのため、株の短期トレードで億を稼ぐ天才的なトレーダーであっても、不動産投資において致命的な適性の欠如があれば、たった数年で数億円の借金を抱えて自己破産へと追い込まれることになります。

本記事では、約の特大ボリュームで、不動産投資で着実に資産を築き上げる「向いている人の絶対的な特徴」と、逆に業者に騙されて全財産を失う危険極まりない「向いていない人の致命的な思考回路」を、プロの投資家の視点から徹底的に解剖します。さらに最後には、あなたが今すぐ不動産投資の世界に足を踏み入れても大丈夫かどうかを自問自答するための「始める前チェックリスト」を公開します。数千万〜数億円という人生最大の借金を背負う前に、自分自身の適性を冷徹に見極めてください。

向いている人

不動産賃貸業という長距離マラソンにおいて、圧倒的な結果を出し続けることができる投資家には、共通するいくつかの「性格的・思考的特徴」があります。彼らは決して天才ではありません。ただ、事業家としての「あるべき姿勢」を愚直に持ち合わせているのです。

?「決断」と「行動」が早く、フットワークが軽い人

優良な不動産(お宝物件)の情報は、市場に出た瞬間に凄まじいスピードで争奪戦になります。利回りが高く条件の良い物件は、ネットに掲載されてから(あるいは水面下で紹介されてから)数時間、遅くとも翌日には「買付証明書(購入意思を示す書類)」が一番手で入ってしまいます。

不動産投資に向いている人は、日頃から自分の投資基準(利回り◯%、このエリア、価格帯はいくらまで)を完全に言語化して準備しています。そのため、条件に合致する物件情報が出た瞬間、仕事を早退してでも即座に現地へ車を飛ばし、その日のうちにポチッと数千万円の買い付けを入れる圧倒的な「行動力(フットワークの軽さ)」と「決断スピード」を持っています。「週末に妻と相談してから…」などと言っている間に、優良物件は全て他の投資家の手に渡っているのが現実です。

? 数字(エクセル)を用いたシミュレーションが好きな人

不動産投資は、最終的に「エクセル上の数字の戦い」です。物件価格、想定家賃、空室率、金利、返済期間、管理費、修繕積立金、固定資産税、さらには売却時の税金まで、無数のパラメーターを入力し、数十年先までのキャッシュフロー(手元に残る現金)の緻密なシミュレーションを自らの力で構築できなければなりません。

向いている人は、業者が持ってきた甘いバラ色のシミュレーション(満室想定・家賃下落なし)を絶対に信用しません。「家賃が毎年1%下落し続け、金利が1%上昇し、さらに築20年目で300万円の大規模修繕が発生した場合のストレス(最悪のシナリオ)」をエクセルで何度も叩き出し、それでも「確実に儲かる(破綻しない)」という冷徹な数字の裏付け(ロジック)が取れた時だけ、ハンコを押すことができる人です。

? 他者と良好な「人間関係」を構築・維持できる人(社長気質)

不動産投資は孤独な戦いではありません。あなたが億万長者になるためには、有益な物件情報を流してくれる「仲介業者の営業マン」、あなたの代わりに融資の稟議を通して戦ってくれる「銀行の融資担当者」、入居者を必死で探してくれる「管理会社の担当者」、そしてボロボロの部屋を安く綺麗に直してくれる「リフォーム職人」たちの強力な協力が不可欠です。

向いている人は、彼らを単なる「手足(外注先)」として見下すことは絶対にありません。常に敬意を払い、業者にしっかり利益を落とし、お中元やお歳暮を欠かさず、「あなたのために一肌脱ぎたい」と思わせる魅力的な人間力(コミュニケーション能力)を持っています。チーム(ステークホルダー全体)を巻き込み、味方につける「社長気質」を持つ人こそが、最終的に不動産投資を制するのです。

向いていない人

続いて、不動産投資の世界に足を踏み入れるべきではない、踏み入れた瞬間に「業者にとっての最高のカモ(養分)」にされてしまう、危険な思考回路を持つ人たちの特徴です。

?「他力本願」で、すべてをお任せ(丸投げ)にしたい人

不動産投資において最も向いていない、そして最も確実に破滅するタイプが「自分では何も勉強せず、プロ(業者)に全部お任せして寝ていたい」と考える他力本願な人(丸投げ体質の人)です。

「大手不動産会社の営業マンが『これは絶対に儲かる』と勧めてくれたから」「有名税理士が『節税になる』と言ったから」。こうした他人の言葉を鵜呑みにし、中身のメカニズムを理解しないまま数千万円の借金をして新築ワンルームマンションをフルローンで買ってしまうのがこのタイプです。不都合な真実ですが、不動産業界において「素人においしい話を持ってくるプロ」は100%存在しません。彼らは自分の営業ノルマ(利益)のために、売れ残ったクズ物件をあなたに押し付けようとしているだけです。自ら本を何十冊も読み、自らの頭で汗をかいて判断できない(考えを放棄する)人は、不動産投資の世界からは今すぐ立ち去るべきです。

? 「1円でも損をしたくない」という完璧主義・潔癖症の人

不動産投資(賃貸経営)は、入居者という生身の人間を扱う以上、「想定外のトラブル(損害)」が必ず、そして頻繁に発生します。「入居者が突然夜逃げして家賃が未回収になった」「買ったばかりのアパートの給湯器が3台同時に壊れて数十万円飛んだ」「上の階から水漏れして下の階の家電を弁償することになった」。

こうしたトラブルが発生した際に、「1円でも損をしたくない」「なぜ自分がこんな目に遭うんだ」と激怒し、管理会社や入居者を怒鳴りつけたり、裁判を起こそうとするような完璧主義・潔癖症の人は、不動産投資には全く向いていません。
プロの投資家は、「家賃の一定割合はトラブル(未収や修繕)で消えるのが当たり前である(=必要経費)」という前提をシミュレーションに組み込んでいるため、トラブルが起きても「はいはい、想定内ですね。保険を使って淡々と処理してください」と感情を波立たせることなく事務的に処理できます。リスクや損失を「ある程度の遊び(バッファ)」として許容できない神経質な人は、精神が崩壊する前に投資をやめるべきです。

? 見栄っ張りで「金遣いが荒い(現金を手元に残せない)」人

不動産投資の世界で最後に笑うのは、「最も多くの家賃収入を得た人」ではなく、「最も手元に現金(キャッシュ)を残し続けた人」です。
アパートを1棟買い、毎月10万円のキャッシュフロー(手残り現金)が出るようになった途端、自分が「不労所得を得る成功者」になったと勘違いし、その現金で高級外車をローンで買ったり、毎晩タワーマンションのラウンジで飲み歩くような見栄っ張りな人は、次のステージ(2棟目、3棟目の購入)には絶対に上がれません。

さらには、見栄のためにカツカツまで現金を使ってしまっているため、突然の大規模修繕(外壁塗装で300万円必要)が発生した際に支払いができず、あっけなく黒字倒産を迎えます。向いている人は、得られた家賃収入には決して手を出さず、ひたすら地味な生活を続けながら「修繕防衛資金」と「次の物件の頭金」として現金を積み上げ続ける(再投資し続ける)ことができる、圧倒的にストイックな禁欲主義者なのです。

始める前チェックリスト

ここまで読んで、自分には不動産投資の適性があると感じたでしょうか。さらにそれを確固たるものにするため、あなたが明日から業者と面談する(あるいは物件に買い付けを入れる)前に、必ずクリアしておくべき「最後の自問自答チェックリスト」を5つ用意しました。一つでもNOがあれば、まだあなたはスタートラインに立つ資格がありません。

□ チェック1:自分の「本業の属性(年収と自己資金)」で、どの銀行から、いくらの金利で、何千万円まで融資が引けるか、すでに3行以上の銀行に電話して確認(ヒアリング)しているか?
(※物件を探す前に「自分の財布(融資枠の限界)」を知らないのは、装備を持たずに戦場に向かうようなものです)。

□ チェック2:買おうとしている物件の周辺の「類似物件のリアルな家賃相場と空室状況」を、ネットだけでなく地元の不動産屋(最低3店舗)に直接足を運んでヒアリングしたか?
(※売り主が提示する甘い満室想定利回りを疑い、自らの足で裏付けを取る泥臭さがあるかどうかのテストです)。

□ チェック3:「毎月の家賃収入が◯%下落し」「空室が◯ヶ月続き」「退去時の現状回復に毎回◯万円かかり」「金利が途中で1%上昇した」という、最悪のストレステスト(シミュレーション)を自作のエクセルで叩き出し、それでも毎月のキャッシュフローがプラスになることを確認したか?
(※業者のシミュレーションを捨て、自分で最悪の数字を作り出せるかどうかが投資家としての分水嶺です)。

□ チェック4:「なぜ大家(売り主)は、この儲かるはずの物件をいま手放そう(売ろう)としているのか?」という、売り主の売却理由の裏に隠された致命的な瑕疵(シロアリ、傾き、事件事故など)を徹底的に探り当てたか?
(※安くて高利回りな物件には、必ず「安く売りたい切実な裏の理由」が隠されています。それを見抜く執念が必要です)。

□ チェック5:購入してから数年後の「デッドクロス(税金の逆襲)」のタイミングと、その物件を「いつ、誰に、いくらで売却するか(出口戦略)」というゴールまでの完全なシナリオを、購入前の段階ですでに思い描けているか?
(※入口(買うこと)しか考えていない人は素人です。買う前に「どう終わらせるか(売却益で逃げ切るか)」まで計算しているのがプロの投資家です)。

まとめ

不動産投資は、誰もが簡単に億万長者になれる魔法の杖ではありません。それは、入居者と業者を束ね、エクセルの数字と冷徹に向き合い、長期間にわたってリスクをコントロールし続ける「高度な経営(ビジネス)」そのものです。

行動が早く、数字に強く、関係者と良好なチームを築ける「社長気質」を持った人は、不動産投資において着実に資産を雪だるま式に増やしていくことができます。一方で、勉強を怠り業者に丸投げし、1円の損に激怒し、見栄のために手元の現金を散財してしまう人は、悪徳業者の最高のターゲットとして、人生を狂わすほどの借金地獄へと突き落とされます。

不動産は逃げません。焦って買う必要はどこにもないのです。まずはこの記事の「始める前チェックリスト」を片手に、自分自身の適性と知識の現在地を冷徹に見極めてください。「もうプロの業者の口車には乗らない」「最悪の数字は自分で叩き出せる」という絶対の自信が持てた時、その時こそが、あなたが不動産投資という大いなる航海に出発すべき「本当のタイミング」なのです。


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